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2005年02月26日(土) 00時00分

北、マスコミ工作で安倍潰し…“嫌がらせ”ミエミエZAKZAK

朝鮮総連幹部ら「HPの“裏ネタ”取り上げてくれ」

 関係者によると、マスコミへの工作活動は2段階に分かれていた。

 まず、先週末から今週初めにかけて、テレビ局や週刊誌に対し、フリーライターなどから「安倍晋三絡みのネタがある。取り上げないか」と売り込みがあったという。


金正日総書記 さらに、今週末には朝鮮総連の部長が、以前から親交のあるマスコミ各社の幹部らに直接またはEメールで、「韓国のHPに日朝交渉の裏に関する興味深い記事が載っている。取り上げてくれないか」などと接触してきたという。

 HPに掲載された記事とは、《安倍氏は(昨年?)平壌に密使を送り、二元外交を主導した》《拉致被害者家族の日本帰国は小泉純一郎首相を通さず、次に首相になる自分(=安倍氏)の手柄にしてくれと哀願した》といったもの。

 内容が事実なら、北に毅然(きぜん)とした姿勢を取り続けてきた安倍氏の言動を否定しかねないが、首相官邸や外務省、自民党本部は表向き「密使派遣」を否定。

 外務省高官は「政府関係者が北当局とひそかに接触したのは事実。安倍氏の独断ではなく、関係者はみな了解していた」と証言し、こう首をひねった。

 「HPの記事には、代理人に託した委任状や、代理人とされる人物のビザ申請書のコピーの写真まで添付されている。これは簡単には入手できない。北当局側が何らかの意図を持って提供したものではないか」

 一連の顛末(てんまつ)について、夕刊フジは24日付紙面で「北の安倍潰し!?」として伝えたが、今回、総連幹部がHPに掲載された資料を携えてマスコミに接触していたことで、その疑いは限りなくクロに近くなったといえる。

 総連をウオッチする公安関係者は「北側による安倍氏潰しの工作活動だろう。よっぽど、北は拉致問題などでブレない安倍氏を目障りに感じているのではないか」とし、「気になるのは、接触を受けた新聞社やテレビ局が平壌への支局開設や金正日(キム・ジョンイル)総書記の独占インタビューを強く求めていること。北側が安倍氏への批判報道とのバーターを仕掛けた可能性もある」と話している。

ZAKZAK 2005/02/26

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_02/t2005022606.html