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2005年02月23日(水) 22時46分

情報セキュリティでも世界一安全を目指すシンガポール、新政策を発表MYCOM PC WEB

シンガポールのトニー・タン副首相は、今後3年間に同国政府が進める情報セキュリティ戦略「National Infocomm Security Masterplan」の発表を行った。22日に開催されたInfocomm Security Seminar 2005において、タン副首相が自ら演説し、その概要が明らかにされている。

まず、タン副首相は演説の冒頭において、米国で2001年9月11日に発生した同時多発テロ事件以来、シンガポール政府がテロ対策を強化してきたことに言及、陸海空の警備体制についても見直しが図られたとしている。しかしながら、情報通信システムのセキュリティに関しては、強化対策が遅れを取っている面もあることなどから、National Infocomm Security Masterplanを導入するに至ったとの説明がなされている。

シンガポール国内では、約8割のオフィスがインターネット利用環境を整え、一般家庭においても、2人に1人がインターネットユーザーであるとのデータが紹介された。タン副首相は、情報通信ネットワークの整備に関して、シンガポールが米国に次ぐ世界第2位の高い評価も得られていることを引き合いに出しつつ、サイバーテロ対策を始めとするセキュリティ確保の分野でも、世界トップレベルとの評価が得られるように努めていく方針を明らかにした。

National Infocomm Security Masterplanは、国家委員会となるNational Infocomm Security Committee(NISC)が出したガイドラインをもとにして作成されたとされ、シンガポール政府が2005〜2007年に、3,800万シンガポールドル(約24億3,300万円)を費やして、情報通信システムなどのセキュリティ強化を進めることが示されている。不測の事態が生じた時でも、早期の復旧を成し遂げて、通常レベルのサービス提供を続けるための備えを講じることや、各インターネットユーザーの意識向上を図っていくことなども、対策案に盛り込まれているという。また、インフラ構築に関わっている企業などに対して、高いセキュリティレベルを維持する上での協力が呼びかけられているようだ。

タン副首相は、実際に国境警備のために払われる努力と同じほど、サイバーセキュリティの確保を重視していく必要性について語りつつ「シンガポールは世界有数のネットワーク環境を備えた国として、また、世界一安全な国として評されることがあるが、National Infocomm Security Masterplanによって、サイバー環境においても、世界有数の安全が確保された国へと成長できると信じている」と述べて、演説を締めくくった。

(湯木進悟)

米政府機関の情報セキュリティ評価 - 総合成績は「D+」
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/02/17/005.html

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/02/14/003.html

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/01/28/008.html

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/12/22/001.html

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/12/14/005.html

シンガポール政府
http://www.gov.sg/

(MYCOM PC WEB) - 2月23日22時46分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050224-00000097-myc-sci