2005年02月23日(水) 15時00分
元本含め返還命令＝高裁レベル初判断−ヤミ金貸し付けで・札幌（時事通信）
貸金業者から法定利息を大幅に超える利率で借入金を取り立てられた札幌市の３０代男性が、元本と利子の計約１０９万円の返還を求めた訴訟の控訴審判決が２３日、札幌高裁であった。末永進裁判長は過払いの利子分だけの返還を命じた１審札幌地裁判決を変更し、男性の請求を全面的に認め、業者に対し、計１０９万円の支払いを命じた。
男性の代理人らによると、これまで業者の欠席などで地裁や簡裁レベルでは元本を含めた返還を命じる例はあったが、高裁レベルで元本返還を命じるのはヤミ金融対策法施行後初めてのケースとみられる。
末永裁判長は「無法な貸し付けと回収で許されない違法行為。業者に支払った全額が不法行為に基づく損害」と認定した。
（時事通信） - 2月23日15時0分更新
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