2005年02月17日(木) 03時08分
東京メトロもラジオ受信を、災害対策で在京各局が要望(読売新聞)
在京ラジオ各局は、地震などの災害対策として、東京メトロ(本社・東京都台東区)の地下鉄内でラジオ受信できるよう、国に対策を要望し始めた。
だが、約120億円と試算される設備費も問題となり、見通しは不透明だ。
総務省によると、東京地区の地下鉄は約290キロ・メートルで、1日767万人が乗車している。うち約200万人が利用する都営地下鉄は全線でAM放送が受信できる。しかし、約567万人が利用する東京メトロは、AM、FM放送とも聞けないのが現状だ。
東京メトロによると、AM放送を聞くには、地上とトンネル内にアンテナ、各車両に再送信用機器を設置しなければならない。FMでは、さらにトンネル内に別ケーブルが必要。両方の対策をとる費用は約120億円と試算されている。同社は、段差をなくすバリアフリーやエレベーターの設置などを優先しており、「乗客への情報提供は車内放送を通じて行う」とラジオ受信設備には慎重な構えだ。
(読売新聞) - 2月17日3時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050217-00000501-yom-soci