2005年02月17日(木) 03時08分
振り込め詐欺撃退CM、大阪のおばちゃんパワーさく裂(読売新聞)
静岡県が制作した振り込め詐欺防止CMを巡って「大阪府VS大阪のおばちゃん」のバトルが16日、府庁で展開された。
大阪弁の女性が「詐欺やでえ」と絶叫して注意を呼びかける姿が話題になったCMで、府が「大阪のイメージダウンになるという声がある」と県にクレームをつけたのに対し、出演タレントが「なんでイメージダウンになるの」「逆に表彰状もらえると思てたのに」と反撃。〈おばちゃんパワー〉に気おされた府幹部は「すばらしいCMだった」と白旗を揚げた。
CMは、同県が「振り込め詐欺被害が少ない大阪の人に語ってもらおう」と制作。大阪の女性タレント3人が「静岡県の人も気いつけや」「すぐお金を振り込めっていう電話、あれ詐欺やでえ」などとカメラに迫る姿が昨年末から約1か月間、同県内で放映された。その後、被害は前月比で3割以上、減ったという。
ところが、府は今月9日、幹部2人を県に派遣して「誇張し過ぎ。コテコテが大阪のすべてと思われては困る」と“抗議”した。
これに対し、出演者の宇口久子さん(58)ら5人が「私らも言わしてもらう」と府庁を訪れ「大阪が被害が少ないってPRして来たんやで」「なんで税金をつこうて(抗議に)行きましたん。おたくらがイメージダウンにしてるんや」と追及。最後には府幹部が「大阪のおばちゃんのイメージが被害の減少につながった」とCMを持ち上げた。
府警が昨年1年間に認知した振り込め詐欺は380件、被害総額約3億3000万円で、ともに全国の1%ほど。大阪の“撃退率”の高さが目立っている。
(読売新聞) - 2月17日3時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050217-00000402-yom-soci