2005年02月15日(火) 20時03分
<五菱会ヤミ金融>追徴退けた判決を不服として検察側が控訴(毎日新聞)
指定暴力団山口組五菱会(二代目美尾組に改称)の組織的ヤミ金融事件で、「ヤミ金の帝王」と呼ばれた同会系貸金業総括経営者、梶山進被告(55)ら2人への追徴・没収を認めなかった東京地裁判決を不服として検察側は15日、東京高裁に控訴した。追徴を巡る検察側の控訴はヤミ金融グループ経営者、松崎敏和被告(35)に続き3人目。
東京地裁は7日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)などに問われた同会傘下のヤミ金融グループ幹部、奥野博勝被告(28)へ懲役5年、罰金500万円を、同9日には梶山被告に懲役7年、罰金3000万円を言い渡した。しかし、検察側が求刑していた奥野被告への追徴・没収30億8500万円余と梶山被告への同計約53億円については「被害者から損害賠償請求がなされる可能性があり、収益を残すことで被害者救済を図る」として認めなかった。【井崎憲】
(毎日新聞) - 2月15日20時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050215-00000088-mai-soci