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2005年02月15日(火) 23時29分

通販大手のセシール、「有名店のぎょうざ」勝手に販売朝日新聞

 通販大手のセシール(高松市)は15日、有名店の名前をつけて販売したギョーザについて店側の許可を得ていなかったことを明らかにし、「食品事業から撤退する」と発表した。同社は昨夏にも外国産の肉を使ったカレーを国産肉を使っているかのように表示、販売したとして公取委から排除命令が出たばかり。

 問題になったのは、昨年からカタログやインターネット販売を始めた「最強の餃子(ぎょうざ)」シリーズのうち、東京都の飲食店「二○家(にわけ)」の商品として昨年9月に売り出したギョーザ。

 セシールでは有名店の料理をカタログ販売するような場合、その店の許可を得た上で、別の業者に発注して製造、商品サンプルについて店の承諾を得た上で販売するのが一般的という。今回もセシールは金沢市の企画会社に商品化の交渉と、別業社への製造発注を委託した。

 ところが、店はカタログ販売に応じたくないとしていたのに、企画会社が店の許可を取ったと思い込み、確認を怠ったまま、商品を販売。昨年10月、インターネットで商品が売られていることを知った店側からセシールに「許可は出していない」と指摘があった。

 発覚後の調査で、企画会社は商品サンプルすら店に送っていなかったことが判明。店側は「似ても似つかない商品だ」と猛抗議しているという。

 同社は販売したギョーザ1800箱のうち支払いのあった約600万円を客に返金。扱っている126品目の食品販売から3月で撤退する。(02/15 22:06)

http://www.asahi.com/business/update/0215/104.html