2005年02月11日(金) 11時04分
「子どもを誘拐した」 京都市内 新手の振り込め詐欺 2日で6件(京都新聞)
「子どもを誘拐した」と電話で告げ、現金を振り込むよう要求する事件が京都市内で相次いでいることが10日、京都府警の調べで分かった。府警は、8日から2日間で6件続いていることから、同一犯による振り込め詐欺未遂事件の疑いもあるとみて捜査を始めた。
府警によると、8日午後2時すぎ、左京区の小学5年男児の自宅に電話があり、子どもを装った声で「お母さん、お母さん」と呼びかけた後、大人の男が「息子を誘拐した。5000万円振り込め」「警察に言うと息子を殺す」と脅した。いったん電話を切り、子どもがまだ学校にいることを確認した母親(42)が2度目の要求に「もう子どもは横にいます」と告げると電話は切れたという。
このほか、南区や中京区、山科区、右京区で計5件、同様の手口の振り込め詐欺事件が発生。いずれも被害はなかった。
府警によると、1月にも宇治市と向日市で「子どもを誘拐した」と偽り、約200万円がだまし取られる事件があったという。
京都市内で振り込め詐欺未遂事件が相次いでいることを受け、京都市教委は10日、市立小児童の保護者に対して注意を促す文書を出した。
文書では、実際にかかってきた電話の内容を例示し、学校に連絡するなどして子どもの安全を確認する▽警察に連絡する−など、落ち着いて対応するよう呼びかけている。
(京都新聞) - 2月11日11時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050211-00000010-kyt-l26