2005年02月09日(水) 15時13分
ミスドの無認可添加物入り肉まん、106億円賠償命令(読売新聞)
大手清掃用品レンタル業「ダスキン」(大阪府吹田市)が運営する「ミスタードーナツ」が無認可の食品添加物入りの肉まんを販売した食品衛生法違反事件に絡み、株主の坂井洋さん(61)が、ミスタードーナツの直接の担当者だった芝原修一・元専務と菅野誠介・元取締役の2人に対し、事件による損害計106億2400万円を同社に支払うよう求めた株主代表訴訟の判決が9日、大阪地裁であった。
揖斐潔裁判長は、2人に請求全額の賠償を命じた。
株主代表訴訟の賠償額としては、旧大和銀行の巨額損失事件を巡る大阪地裁判決が命じた約830億円(大阪高裁で2億5000万円の支払いで和解)に次ぐ高額とみられる。
判決によると、ミスタードーナツは2000年4月から同年12月下旬まで、無認可添加物入りの肉まん約1300万個を販売。芝原元専務らは、取引先から指摘があった同月上旬以降も販売を続けた。当時の経営陣は01年11月、社内調査の報告を受けたのに公表せず、02年5月に報道で発覚した。
坂井さんは当時の経営陣13人を相手取って提訴した。うち11人を対象にした昨年12月の大阪地裁判決は、担当外の専務だった上田武・元社長に約5億3000万円の賠償を命じ、坂井さんと上田元社長の双方が控訴している。
(読売新聞) - 2月9日15時13分更新
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