2005年02月07日(月) 11時58分
<ヤミ金融>グループ幹部に懲役5年、追徴認めず 東京地裁(毎日新聞)
指定暴力団山口組五菱会(二代目美尾組に改称)のヤミ金融事件で、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)などに問われた同会傘下のヤミ金融グループ幹部、奥野博勝被告(28)に対し、東京地裁は7日、懲役5年、罰金500万円を言い渡した。しかし、検察側の求刑のうち没収約9580万円と追徴金29億9000万円について、飯田喜信裁判長は「被害者から損害賠償請求がなされる可能性があり、被告のもとに残すことで被害者の保護を図るべきだ」として認めなかった。
判決によると、奥野被告はクレディ・スイス銀行香港支店の元行員、道伝篤被告(42)=分離公判中=らとヤミ金融の利益隠しを計画。割引金融債29億7000万円を購入、現金化したうえで、03年6〜7月、同支店に奥野被告名義で開設した口座に入金して隠すなどした。
同地裁はヤミ金融グループ経営者、松崎敏和被告(35)の判決でも、同様の理由から追徴金13億2600万円を認めず、検察側が控訴している。【井崎憲】
(毎日新聞) - 2月7日11時58分更新
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