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一月下旬に被害に遭った六十代女性は、警察官を名乗る男から電話で「息子さんが痴漢をして(警察に)拘束された」と告げられた。続いて弁護士役の男に「示談金を払わないと明日の新聞に載る」と言われ、指定された銀行口座に現金五十万円を振り込んだ。
一件当たりの被害額は百万−百五十万円がほとんどで「会社や上司に知られないためには解決を急ぐ必要がある」と現金を要求するケースも。夫や息子役の男も登場して電話口で泣きじゃくるなど「劇団型」の手口が特徴だ。
■選抜に出場するから『寄付金を』
甲子園球場で三月二十三日に始まる第七十七回選抜高校野球大会に七十二年ぶりの出場が決まった香川県立高松高校(高松市)の卒業生に対し、出場に便乗して学校関係者を名乗り寄付や広告費名目に現金を募る虚偽の電話が相次いでいることが三日、分かった。
これまでに被害は確認されていないが、高松高校は寄付金集めなどを始めておらず、詐欺まがいの行為とみて学校のホームページで注意を呼びかけている。
同校によると、選抜出場が決まった翌日の一日夕、高松市に住む高齢の卒業生に同窓会関係者を名乗る男から「甲子園に出場することになったが、金が足りないので寄付してほしい」と電話があった。不審に思った卒業生が学校に確認して発覚。東京都内に住む卒業生らには学校名で広告を出すための費用を募る偽の電話がかかった。
また選抜初出場の大阪産業大付属高校(大阪市)でも、学校として寄付の呼び掛けを始めていないのに、卒業生を名乗り「まとめて学校に送るので募金を」との電話が卒業生宅にあった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050204/mng_____sya_____011.shtml