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組織的な振り込め詐欺事件で、摘発された集団が振込先に指定した金融機関の通帳やキャッシュカードは、山口組系暴力団の組員が開設や転売に関与していたことが分かり、警視庁などの合同捜査本部は31日、この組員(53)を詐欺などの疑いで逮捕した。1日、埼玉県北本市にあるこの組の事務所などの家宅捜索を始めた。この事件では振込先として大量の口座が使われていたといい、同庁は集団が、不正に開設された口座を暴力団側から定期的に入手していたとみて調べている。
捜査本部の調べでは、組員は昨年、自分が経営に関与するヤミ金融業者で金を借りていた多重債務者の女から、女名義の通帳やキャッシュカードを買い取ったとされる。女に「借金を減らしてやる」と持ちかけたといい、女とともに転売目的で不正に口座を開設した疑い。
この口座は最終的に、集団内の「JJグループ」と呼ばれるグループ傘下の店に転売され、被害金が振り込まれていた。
JJグループをめぐってはほかに、傘下の店に不正に開設された口座の通帳やキャッシュカードを計60セット、150万円で転売したとして、埼玉県越谷市の山口組系暴力団の関係者が昨年2月、大分県警に逮捕されている。
ヤミ金融業者から頼まれた埼玉県川口市の多重債務者の女性らが1口座あたり4000〜8000円で開設、ヤミ金融業者らが転売を繰り返した後、この暴力団関係者に渡っていたという。
JJグループなどでは、被害者に金を振り込ませる口座は1度しか使わずにカードや通帳はシュレッダーで破棄し、次々と新しい口座を使っていたことがすでに明らかになっている。
(02/01 15:28)