悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年01月31日(月) 03時04分

江戸川CATV、地元都議の「後援会ゴルフ」を放映読売新聞

 東京都江戸川区の約7万世帯と契約している「江戸川ケーブルテレビ」(同区東葛西)が今月初め、同区選出の都議(58)の後援会が主催するゴルフ大会を放映していたことが30日、わかった。

 有線テレビジョン放送法は、ケーブルテレビ局に政治的な公平さを義務付けているが、番組では都議の名前の入った大会名をスーパーとして表示し続け、都議のあいさつも流していた。同局は7年ほど前から同じゴルフ大会を放映、今年7月には都議選も控えており、識者らは一様に同局の姿勢を疑問視している。

 番組は、同局が正月の特別番組として自主制作した「新春ゴルフ」。都議を励ますチャリティーゴルフ会のほか、「区民ゴルフ大会」「エドガワ・レディースカップ女子プロ・アマ」の3大会を2時間にまとめ、今月2—6日の間に4回放映した。チャリティーゴルフ会は昨年5月に千葉県東金市のゴルフ場で開かれ、都議の後援会員ら約400人が参加した。

 番組では、参加者が1人ずつショットを打つ場面が約40分流され、その間ずっと、画面左下に「(都議)を励ますチャリティーゴルフ会」と、実名入りで大会名を表示。大会終了後に開かれた表彰パーティーで、あいさつに立った都議が「恵まれない人たちに少しでもお役に立とう、ついでに(私を)応援しようということで、ご支援をいただいています」と発言した部分も放映された。

 江戸川ケーブルテレビでは以前から同じゴルフ大会を正月番組として放映しており、後援会では会員に「テレビに映りますから」などと話して、参加を呼びかけたこともあったという。

 有線テレビジョン放送法を所管する総務省地域放送課は「番組が政治的に公平かどうかは、基本的には事業者側の判断に委ねている。政治家の名前を冠したゴルフ大会の放映が、直ちに法に抵触するとは言えない」としている。

 しかし、複数のケーブルテレビ局は、読売新聞の取材に対し、「政治上の諸問題は、公平に取り扱う」などとする独自の放送基準にのっとって、番組を制作していると回答。自治体の催しなどで議会の代表があいさつする場面を放映することはあるが、後援会主催のイベントなどは扱ったことがないとしている。江戸川区選出の都議はこの都議以外に4人いるが、江戸川ケーブルテレビでも、この4人の後援会のイベントなどは放映していない。

 これについて、同局の柚木(ゆのき)駿一・編成担当常務は「7、8年前から続いている流れでやったが、都議を応援しようという意図はない。ほかの都議側からは要請がなかっただけ」と説明。一方、都議本人は「局から取材を申し込まれたのが始まり。こちらから依頼したことは1度もない」と話した。

 同局は現在、港区の有線テレビ放送会社に系列化されているが、昨年12月まで江戸川区も1%余の株を保有。現在も同区制作の広報番組を放映している。
(読売新聞) - 1月31日3時4分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050131-00000301-yom-soci