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2005年01月28日(金) 00時00分

振り込め詐欺団 手口マニュアル存在 『店長』ら実行役指導 東京新聞

 大規模組織による振り込め詐欺事件で、警視庁などが詐欺の手口などが書かれたマニュアルを押収していたことが二十七日、分かった。詐欺容疑で逮捕された幹部の「グループ社長」と呼ばれる江花信治容疑者(31)は調べに対し、「さまざまな手口を少年らに指導していた」と供述しており、警視庁などはマニュアルが組織内で手口を徹底するため共通して使われていたかどうか調べている。

 調べでは、マニュアルは台本のようになっており、振り込め詐欺の手口などが書かれていた。

 組織内部では、暴走族ら実行役の「店員」への指導は「店長」らが担当していた。店長らは店の実績で待遇が変わるため、店員にハッパを掛けたり、怒鳴ることもあった。

 こうした“上司”からの厳しい指導の目を逃れるため、電話で被害者を怒鳴るうちに相手に同情し、電話を切って怒鳴るふりだけをした新米店員もいた。

 逮捕された店員らは、被害者に電話をかけ、泣きじゃくりながら「お母さん、助けて」などと息子のふりをしたり、「金を振り込まなければ息子を売る」などと、暴力団員の役をこなすなど、振り込め詐欺で一人何役もこなしていた。

 また、「キャッシュバックキャンペーンです。百万円借りると月々二万円になります。お金を振り込むほど融資を多くできる」などと、融資を装った詐欺でも巧妙な誘い文句で被害者を信用させていた。

 こうした話術や演技力で店員の実績は大きく変わったといい、マニュアルと店長らによる指導で多様な手口を身につけていたとみられる。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050128/mng_____sya_____008.shtml