出会い系詐欺　サイト経営者ら逮捕少年２人含む容疑者１１人（東京新聞）

2005年01月26日(水) 00時00分

　出会い系サイト業者が架空の「情報通信料」を請求し、金をだまし取ったとして、神奈川県警は二十六日、詐欺の疑いで、横浜市瀬谷区南瀬谷一、サイト運営会社経営飯田一馬容疑者（３２）ら少年二人を含む十八−三十四歳の計十一人を逮捕した。

　犯行グループはほかにも振り込め詐欺を重ねたといい、関係する約六十口座への入金記録から被害は約二千六百人、総額で約三億円に上るとみられる。県警によると、出会い系やアダルトサイトをめぐる詐欺事件としては全国で最大規模という。

　調べでは、飯田容疑者らは二〇〇四年七月上旬、架空の「情報通信料」を請求するはがきを約一万二千人に送付。那覇市の無職男性（７８）や大阪府大阪狭山市の無職男性（７９）に、指定した信用金庫などの口座へ計約二百三十万円を振り込ませ、だまし取った疑い。

　被害者が問い合わせをしても詳しい説明はなく、「払わなければ、給料を差し押さえる」などと迫られていた。こうした「情報通信料」名目の架空請求で、北海道、千葉、滋賀、茨城など全国で約二十人が計約八百万円をだまし取られたとみられる。

　飯田容疑者らは「日本グローバルシステム」の名称で横浜市瀬谷区に事務所を開設し、複数のサイトを管理。身内を装った「おれおれ詐欺」や無料サイトと宣伝した後で年会費を要求した詐欺容疑も持たれている。

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