2005年01月23日(日) 02時33分
新手口?自宅電話番号表示させ「家族を人質」身代金要求(産経新聞)
和歌山県貴志川町の会社員の男性(25)の携帯電話に、男性の自宅の電話番号を発信元として表示し、「家族を人質に取った」と身代金を要求する電話がかかっていたことが二十二日、分かった。自宅にはだれもおらず、被害はなかったが、岩出署は人質事件を装う「振り込め詐欺」の新たな手口とみて調べている。
同様の事件が長野県内でも起きており、同署は関連を調べている。
調べでは、二十日正午ごろ、和歌山市で仕事中だった男性の携帯電話に自宅の番号を表示する電話があり、男の声で「どこからかかっているか分かるな。家族を人質に取った。金を振り込め」と脅された。約三十分後にも「金は用意できたか」との電話があった。
男性からの通報を受けた警察官が自宅に駆け付け家族は留守であることが判明。未遂に終わった。
一方、長野県でも二十日午後一時三十五分−二時ごろにかけ、同県丸子町と川上村の三人の携帯電話に自宅の電話番号を表示した電話があり、「母親を預かった。現金を用意しろ」「勝手にお宅に上がった。強盗だ」などと脅迫。この三件も未遂に終わった。
和歌山、長野両県警は、相手の電話に指定した電話番号を表示できる「コールバックサービス」の仕組みを悪用した疑いもあるとみて調べている。
(産経新聞) - 1月23日2時33分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050123-00000016-san-soci