2005年01月20日(木) 07時15分
カード偽造団、ゴルフ場支配人も…新たに3人逮捕(読売新聞)
キャッシュカード偽造グループによる預金引き出し事件で、警視庁や神奈川県警などの合同捜査本部は19日夜、新たに群馬県富岡市の「レイクウッドゴルフクラブ富岡コース」の支配人、遠山秀樹容疑者(51)(同市黒川)ら3人を窃盗などの疑いで逮捕した。
遠山容疑者はグループのメンバーに、系列ゴルフ場のマスターキーを渡して複製を作らせ、各ゴルフ場のロッカーから利用客のキャッシュカードをスキミング(磁気の読み取り)させていた。
この事件の逮捕者は、これで主犯格とみられる無職藤原高広容疑者(33)(横浜市中区本牧原)ら日本人9人と中国人1人の計10人となった。
調べによると、藤原、遠山両容疑者らは昨年1月、神奈川県内のゴルフ場のロッカーを、マスターキーの複製を使うなどして開錠。中から東京都江戸川区の会社役員(49)のキャッシュカードを持ち出し、スキミングして偽造カードを作製し、同年3月1日、港区内のコンビニエンスストアの現金自動預け払い機(ATM)から、現金80万円を引き出した疑い。
このゴルフ場のロッカーは、マスターキーを差し込んで操作すれば、ロッカーの番号と、客が設定した暗証番号が一覧印刷される仕組みになっていた。遠山容疑者は前にこのゴルフ場に勤務していた。
遠山容疑者は調べに対し、「ロッカーのマスターキーを持ち出すよう藤原容疑者に頼まれた。(グループがカードを持ち出してスキミングするのを)知っていたが、見逃していた」などと容疑を認めている。
遠山容疑者は、藤原容疑者が経営していた建設設計会社に400万円を投資したうえで、同社の役員を務めていた。しかし、同社が倒産したため、遠山容疑者は、「藤原容疑者をもうけさせれば投資金を返済してもらえる」と考え、藤原容疑者の依頼に応じていたという。
捜査本部は、この日の捜索で、藤原容疑者の自宅などから複製したマスターキー15本、スキミング装置3台のほか、小型カメラや、カメラの映像の送信機などを押収した。
(読売新聞) - 1月20日7時15分更新
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