2005年01月20日(木) 16時25分

個人情報：港湾病院元部長、患者情報持ち出す　横浜市、関与明らかと告訴へ　／神奈川（毎日新聞）

　横浜市は１９日、昨年１０月まで市立港湾病院（横浜市中区）整形外科の診療担当部長だった男性医師（４８）が、患者の個人情報を持ち出した可能性があると発表した。市は、地方公務員法や市個人情報保護条例に違反するとして、情報の返還を求めると同時に、医師らを刑事告訴する方針。
　市衛生局によると、今月になって、港湾病院の患者と元患者計３人から「医師から年賀状が届いた。個人情報の漏えいではないか」と市に連絡があった。年賀状は、男性医師が同市中区の民間病院に移ったことを告げるものだった。男性医師は関与を否定している。
　男性医師は昨年１０月、転職先の民間病院を含む複数の医療機関で、市の許可を得ずに診療したとして減給処分を受け、依願退職した。昨年６〜８月に約４０回にわたり、「手術記録の整理」を理由に計１万２８５９人分のカルテを借り出しており、市は「関与は明らか」と主張している。
　港湾病院は３月末で閉院し、４月から公設民営の新病院が開院する。【渡辺創】

１月２０日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050120-00000066-mailo-l14