2005年01月19日(水) 16時45分

＜改正本人確認法＞初適用し銀行口座売却勧誘の男２人逮捕（毎日新聞）

　転売目的で銀行口座の売却を勧誘したなどとして、警視庁捜査２課と町田署などは１９日、東京都新宿区喜久井町、無職、菊池学（２２）と墨田区八広６、無職、坂本満義（２４）の両容疑者を本人確認法違反（勧誘）と盗品譲り受けの疑いで逮捕した。「振り込め詐欺」の多発を受け、同法が昨年１２月改正されて以来、全国で初めて適用された。
　調べでは、菊池容疑者らは今月、「チョッとしたおこづかい稼ぎしませんか？皆さまの銀行口座を買い取ります、１通２万円」などと書いたはがきを都内の男性に郵送して勧誘した疑い。また、昨年９月には神奈川県内の女（４０）＝売却目的で口座を開設した詐欺罪で起訴＝から約１０通の通帳を計６万５０００円で買い取った疑い。
　菊池容疑者らは違法に銀行口座を売買する「口座屋」として「友愛企画」「ＢＯＮＧＯ」の名称で活動。女から買い取った十数通の口座は振り込め詐欺グループに転売され、同グループは約３０００万円を詐取していたという。
　改正本人確認法は、振り込め詐欺などの防止策として昨年１２月３０日に施行された。他人になりすまして通帳やカードを譲り受けたり、正当な理由がなく口座の譲渡・売買をすることなどを禁止し、罰則規定を設けた。【立山清也、三木陽介】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050119-00000036-mai-soci