2005年01月18日(火) 03時08分
偽造収入印紙40枚を換金…額面1万円、精巧な印刷(読売新聞)
東京都八王子市内の2つのチケット店に、16日から17日にかけて、偽造された額面1万円の旧収入印紙計40枚が持ち込まれ、換金されていたことが分かった。
いずれも本物の新印紙数枚を混ぜて持ち込み、同じ名義の保険証を提示しており、同一人物の犯行とみられる。被害にあった店は近く警視庁に被害届を出す。
被害にあったJR八王子駅近くの店によると、16日午後4時10分ごろ、40歳前後の男が現れ、1993年まで発行されていた1万円の旧印紙20枚と、新印紙2枚、1000円の印紙2枚の計24枚を換金。
男は「鈴木英次」と名乗り、身分証の提示を求められると、静岡県内に居住する同名義の健康保険証を見せたという。店側が17日、郵便局で旧印紙20枚を新印紙に交換しようとしたところ、偽造と判明した。
また、京王線・京王堀之内駅近くの店でも17日昼、同じ鈴木英次を名乗る男が来店し、健康保険証を見せたうえで、1万円の旧収入印紙20枚と新印紙2枚、1000円の印紙2枚を換金。
男は、事前に店に電話をかけて、高額印紙の買い取りが出来るかどうか確認しているほか、終始落ち着いた態度だったといい、同店では「慣れている印象を受けた」と話している。
偽造印紙は、コピーではなく印刷されたものとみられ、裏面ののりもついており、極めて精巧なつくり。
全国のチケット店などでつくる「日本防犯・ブロードバンド連合会」(東京都港区)によると、八王子市周辺の他のチケット店にも、「収入印紙を買い取ってくれないか」という電話がかかっているといい、注意を呼びかけている。
(読売新聞) - 1月18日3時8分更新
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