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「温泉付きマンション」や都市型の温泉レジャー施設の増加が地盤沈下や地下水の枯渇を招く恐れがあるとして、東京都は17日、くみ上げ量や既存温泉との距離を制限する方針を決めた。個人利用に対する温泉の掘削規制は全国で初めて。04年度に審査基準を策定し、05年度から実施する。
計画では、温泉付きマンションの1世帯当たりのくみ上げ量は1日0.5立方メートル以下とし、一戸建てでも10立方メートルに制限する。また、500メートルを超える深度の既存温泉から半径1キロ以内では新規掘削を認めず、200メートル以下の場合でも半径200メートルの制限距離を設定する方針。
都によると、都内の温泉(掘削深度500メートル以上)は、94年度には14本だったが、04年度は40本まで増加した。「千数百メートル掘ればどこでも温泉が出る」(都福祉保健局)といわれる中、不動産会社がマンションに付加価値を付けようと掘削するケースも増えている。
温泉法では、温泉を掘る場合、都道府県への申請が必要。地盤沈下との因果関係や地質・地下水への影響などは不明だが、都は環境悪化を防止する狙いから規制に乗り出すことにした。【奥村隆】
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050118k0000m040114000c.html