2005年01月11日(火) 00時00分

『振り込め』注意 県が啓発ステッカー作製 （東京新聞）

　電話などで身内のトラブルを装い、送金を要求する「振り込め詐欺（おれおれ詐欺）」を未然に防ごうと、県は「振り込め詐欺被害防止対策ステッカー」を作製、各市町村を通じて県内全世帯にあたる約七十五万戸へ配布を始めた。

　ステッカーは「その送金、本当に必要ですか？」「事実を確認するまで絶対にお金を送金しないで」と注意を呼び掛けているほか、相談窓口の電話番号を記載。ハガキほどの大きさで、電話機の近くなどに張れるようシール状になっている。県民センターが県警などと協力して作製した。

　県警によると、振り込め詐欺による県内の昨年一−十一月の被害総額は約二億六千四百万円。一件の被害額は一昨年の平均約八十九万円から約百七十三万円に倍増している。だまし方も巧妙化し、交通事故などと偽る無差別なものと、個人名簿を悪用して電話をかけ、家族の名前を名乗るケースもある。警察官や弁護士役など数人が電話口で役割分担して、送金を要求する「劇場型」も目立つという。

　同センターは「ステッカーを電話のそばに張ることで、家族に確認が取れない限り、絶対に送金しないという意識をもってほしい」と呼び掛けている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20050111/lcl_____gnm_____003.shtml