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2005年01月08日(土) 16時10分

ジブリDVD 「ハウル」海賊版横行 大阪市周辺、法的手段も検討産経新聞

 アニメ界の巨匠・宮崎駿監督の最新作で、年明けに観客動員一千万人を超えた「ハウルの動く城」を違法コピーした海賊版DVDが、大阪市周辺で大量に出回っていることが八日分かった。同映画を製作したスタジオジブリ(東京)は著作権法違反に当たるとして法的手段の検討を始めた。
 海賊版による知的所有権の侵害は米国をはじめ、欧州、アジアでも頻発し世界的な問題になっている。大ヒット作「ハウル」の海賊版が公開直後から出回ったことに関係者は衝撃を受けている。
 「ハウル」の海賊版DVDは、昨年暮れから大阪市の繁華街の露店数カ所で売られるようになった。映画館内でビデオカメラを使ってスクリーンを盗み撮りしたとみられ、映像には行き来する観客の姿が時折映り、倍賞千恵子さんや木村拓哉さんの吹き替えの声に、場内の反響音がかぶっていた。
 画質は全般的ににじんでいるが、三脚などで固定して撮影したらしく、画面のぶれはほとんどない。パッケージも同映画のイメージ場面をあしらったカラーコピー。正規の発売元を記載するなど映画ソフトに詳しいグループが組織的に違法コピーを行ったとみられる。
 大阪市のある露店では「ただいま入荷」という張り紙とともにパッケージを平台に並べ、単価千円の目玉商品として山積み。ほかにも「コラテラル」「エイリアンVsプレデター」など公開直後の米映画の海賊版も売っていた。
(産経新聞) - 1月8日16時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050108-00000031-san-soci