2005年01月07日(金) 13時10分
<性犯罪者>出所後の住居情報把握、南野法相は慎重姿勢(毎日新聞)
警察庁の漆間巌長官が性犯罪者の出所後の住居情報を警察署で把握するシステムの導入を目指す意向を表明したことに関し、南野知恵子法相は7日の閣議後会見で「本人のプライバシーの問題や、円滑な社会復帰の支障にならないかを考えると、大変に難しい問題だと思う」と慎重姿勢を示した。その上で「警察庁から協議の申し入れがあれば真剣に検討する」と述べた。
米国や韓国で制度化されている性犯罪者の住居情報を国民に提供するシステムについては「個人の矯正、社会での再出発が崩されるような道は望んでいない。格別な慎重さが要求される」と、否定的な見解を示した。
南野法相は、再犯率が高いとされる性犯罪者の矯正教育を見直す意向も明らかにし、「有識者の意見を聞くとか、一層効果的な教育プログラムを立てていくなどし、更生しやすい方策を考えていかねばならない」と語った。【森本英彦】
(毎日新聞) - 1月7日13時10分更新
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