2005年01月04日(火) 03時06分

＜介護ベンチャー＞１億円集め破たん　応募３０人から（毎日新聞）

　介護ビジネスのベンチャー企業「ビッグハートジャパン」（大阪市西区）が、小規模老人ホームを管理運営する事業者を募集し、応募者約３０人から預かり金計約１億円を集めたまま破たんしていたことが毎日新聞の調べで分かった。他にも出資金などとして多額の資金を集めており、負債総額は約５億５０００万円に上るとみられる。応募してきた事業者に土地建物を提供して施設を運営させる仕組みだが、実際に同社から土地建物を紹介されたのは１人だけで、一部の応募者は「最初からだます意図だった」として詐欺容疑での告訴を検討している。
　介護ビジネスは急成長を見せる一方、金銭トラブルも多発しているが、これほど大規模な被害が確認されたのは初めて。
　同社は国の「安心ハウス構想」に基づき、高齢者が入居するマンション形式の小規模介護施設の展開を計画。遊休地の所有者らから同社が土地と建物の提供を受け、別に契約する事業者に施設の管理運営を委託するシステムで、０３年夏ごろから０４年７月にかけて東北—九州の約３０人と施設管理運営事業者としての契約を結んだ。
　管理運営者は契約時に保証金などとして約４５０万円を同社に支払うが、実際に土地建物の提供を受けたのは１人だった。一方、同社社長は連絡がとれない状態が続いているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050104-00000007-mai-soci