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2005年01月04日(火) 14時40分

『iPod』のバッテリー交換、簡単な作業で再生時間が倍にWIRED

本記事は「2005年も期待の注目技術」特集として再編集されたものです。本記事の初出は2004年10月25日です。

 長年忠実に働いてくれた私の『iPod』(アイポッド)だが、3年近くほぼ毎日使い続けた結果、そろそろ寿命が尽きようとしていた。しかし、自分で交換した新しいバッテリーのおかげで、iPodは息を吹き返した——しかも、新品よりも駆動時間が伸びたのだ。

 ワイアード・ニュースは、米ニューワー・テクノロジー社が39ドル95セントで販売している http://eshop.macsales.com/Catalog_Item.cfm?ID=7157&Item=NWTIPOD210012 2100mAh(ミリアンペア時)のiPod用交換バッテリーをテストした。交換の作業は簡単で、22時間の連続再生が可能になった——元のバッテリーに比べ、2倍以上の再生時間になったのだ(テストに使ったバッテリーは第1世代および第2世代のiPodに対応。ニューワー・テクノロジー社は第3世代iPod用バッテリーも販売している)。

 私は2001年10月にiPodを手に入れ、ほぼ毎日使い続けた。当初8〜10時間あったバッテリー駆動時間は、2〜3時間にまで落ちてしまった。

 iPodの筐体を開ける前に、まずファームウェアをアップデートし、その際ハードディスクのデータをすべて消去することにした。不思議なことに、この作業によってバッテリーは以前の状態にまで回復したのだ。数曲を取り込んだ後で「曲をシャッフル」を選ぶと、iPodはほぼ8時間半ちょうど、再生を続けた。

 以前この件について、米アップルコンピュータ社のiPod担当製品マネージャー、ダニカ・クリアリー氏に質問したところ、同様の報告は多数受けているが、なぜそうなるのかは不明だという答えが返ってきた。

 あるいはデータを消去することにより、バッテリーの http://www.batteryuniversity.com/parttwo-34.htm 「メモリ効果」に対する補正のズレがリセットされるのかもしれない。また、意識していたわけではないのだが、バッテリーの取り扱いもよかったようだ。通常、私は朝の通勤時に1時間iPodを聴き、夕方の帰宅時にも同じように聴いていた——偶然にもこれは完璧な使用頻度だったことが、バッテリー利用ガイドの『 http://www.batteryuniversity.com/ バッテリー・ユニバーシティ』の情報でわかった。

 ニューワー・テクノロジー社のバッテリー交換キットには、iPodの筐体を開けるためのナイロン製専用工具が2つ付属する。筐体の背面部分を外すと、中身のいちばん上にバッテリーが見える。古いバッテリーを取り外す際の最大の難関は、本体に固定するために使われている強力な粘着テープからバッテリーを剥がす作業だろう。

 (バッテリーを交換している最中に、旧型iPodの『ファイヤワイヤ』(FireWire)に関する興味深い事実を発見した。詳しくは『カルト・オブ・マック・ブログ』の http://wiredblogs.tripod.com/cultofmac/index.blog?entry_id=489963 投稿をご覧いただきたい。)

  http://www.wired.com/news/images/0,2334,65424-15328,00.html 新しいバッテリーを取り付けた(写真)後、再びシャッフル機能で曲をランダムに再生した。その日の夜から再生を始め、iPodは一晩中、さらに翌日の日中も動き続け、晩を迎えて丸一日になろうかという頃になってようやく止まった——連続再生時間は、ほぼ22時間ちょうどだった。

 22時間といえば、もともと搭載されていたバッテリーの推定駆動時間の2倍以上、最新型iPodと比べてもほぼ2倍だ。

 「技術は著しく向上している」と語るのは、ニューワー・テクノロジー社の親会社である http://www.macsales.com/ 米アザー・ワールド・コンピューティング(OWC)社のラリー・オコーナー最高経営責任者(CEO)だ。「高容量化と効率化が進んでいる。iPodに供給可能な電力が増え、供給の際に浪費される電力が減っている」

 オコーナーCEOは、交換用バッテリーの駆動時間は——もちろん、使用パターンや気温などの環境要因にもよるが——最長で24時間に達すると聞いていると話す。

 オコーナーCEOによると、ニューワー・テクノロジー社では3000〜4000個の交換用バッテリーを発送しているが、交換作業上の問題については今までに2例しか報告を受けていないという。この2例はどうやら、簡単な指示に従わなかった顧客が交換に失敗したものと思われる。「時に人は、まったく理にかなわない行動を取ってしまうものだ」とオコーナーCEO。

 もちろん、自分で作業する以外にも方法はいくつかあり、100ドルを払ってアップル社の http://depot.info.apple.com/ipod/ iPodバッテリー交換サービスを利用するのもその1つだ。『 http://pdasmart.com/ipodpartscenter.htm PDAスマート・コム』や『 http://www.ipodresq.com/ アイポッドレスキュー』(iPodResQ)といった、バッテリー交換、ファイヤワイヤ・ポートやオーディオジャックの修理などを請け負うサービスもある。

 iPod用のバッテリーを扱う通販サイトには、交換作業の手順をウェブ上に掲載しているところもあり、『ラップトップス・フォー・レス』の http://www.ipodbattery.com/ipod2k4install.htm このページ、『iPodミニ・バッテリーズ』の http://ipodminibattery.com/mini_ipod_battery_replacement_instructions.html このページが参考になる。

 自分でバッテリーを交換することをぜひお勧めする。業者に交換してもらう場合の半分の値段で済む上に、とても簡単だ。

 アップル社やマック・コミュニティーについてもっと知りたい方は、ワイアードの『 http://wiredblogs.tripod.com/cultofmac/ カルト・オブ・マック・ブログ』をご覧いただきたい。

[日本語版:高森郁哉/福岡洋一]

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(WIRED) - 1月4日14時40分更新

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