2005年01月04日(火) 22時00分
<個人情報流出>TDL年間パスなど14万人分 恐喝未遂も(毎日新聞)
東京ディズニーランド(TDL)や東京ディズニーシー(TDS)を運営する「オリエンタルランド」(本社・千葉県浦安市)は4日、01年秋以降に両パークの年間パスポートを購入した最大14万人分の個人情報が流出した可能性がある、と発表した。不審な男から「リストを買え」などの電話があり、少なくとも顧客16人分の流出を確認した。同社は顧客に注意を呼び掛けるとともに、恐喝未遂容疑で県警浦安署に被害届を出した。
同社によると、01年以降にパスポートを購入した10人に対し、昨年12月23日〜29日に「有効期限が切れる前に会費を口座に振り込め」などの電話があった。同社は口座振り込みは行っておらず、実際の被害は確認できていないという。
また、同29日午後、パスポート購入者を名乗る男から同社に3回、電話があり、「個人情報リストを持っている。買わなければマスコミにばらす」と脅し、6人の氏名を列挙したという。
電話のあった10人と男が列挙した6人の計16人のうち6人はパスポートの有効期限切れだった。
個人情報は、氏名▽住所▽電話番号▽生年月日▽性別▽購入日▽購入場所▽有効期限▽写真——など。申し込みを同社窓口で受け付けた後、社員・アルバイトが24時間ビデオ監視の室内でパソコン入力を行い、アクセス権を持つ4人の社員がデータベースを管理する——の手順で保管。データベースは社内の専用回線で社外からアクセスは出来ない。正社員は約2400人、アルバイトは約1万8000人いる。
同社は4日、加賀見俊夫社長を委員長とする調査委員会を設置して調査を開始し、結果は適宜公表する方針。データベース登録されている14万人にはおわびと会費を振り込まないよう求めるダイレクトメールを送付したという。問い合わせは同社特別窓口(0120・996・055)で受け付ける。【大場伸也】
(毎日新聞) - 1月4日22時0分更新
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