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調べによると、三郷町は女児の携帯電話から母親(28)の携帯にメールが発信されたエリア内にあり、男は周辺に土地勘があるとみられる。また自宅マンションはワンルームという。
女児は11月17日午後2時前ごろ、自宅近くの県道で男に車の窓越しに声を掛けられ、車に乗ったところを目撃され、平群町の農道脇の側溝で翌18日午前零時すぎ、遺体で見つかった。
■関与追及、捜査ヤマ場
11月17日の発生から約1カ月半。奈良市の女児誘拐殺人事件に関与した疑いのある人物として、母親へのメール発信エリアに土地勘のある新聞販売員の男(36)が30日、浮上した。奈良西署捜査本部は事情聴取に踏み切り、捜査はヤマ場を迎えた。男割り出しの手掛かりをまとめた。
小学1年の女児(7つ)は下校途中、車で連れ去られるのを同じ学校の児童に目撃された。児童の話では、男から話し掛けられ、女児は自分でドアを開けて車に乗り込んだという。捜査本部は顔見知りか、言葉巧みに誘ったとみて、女児とかかわりのある人物や過去に事件を起こすなどした不審者の洗い出しを進めた。
女児の遺体は死後に傷つけられ、農道脇の側溝のふたに座らされる形で放置された。母親(28)の携帯電話には、女児の携帯から遺体とみられる写真と「娘はもらった」との"犯行声明"や「次は妹を狙う」との"犯行予告"が相次いでメールで送信された。
捜査本部は強い恨みを持つ人物か、昭和63−平成元年に埼玉県と東京都内で起きた幼女連続誘拐殺人事件の犯人のような特異な性格の人物とみて調べていた。
メールの発信エリアは携帯電話の通信記録で、奈良県北西部の平群、王寺、三郷、河合各町などと分かり、捜査本部はエリア内の各戸から聞き込む「ローラー捜査」を展開した。
写真の背景に写っていたクッションなどの販売ルート解明、女児の携帯電話やランドセルなどの捜索、連れ去り目撃現場近くの防犯カメラに撮影された紺か黒の車の特定なども続けた。(共同)
■女児誘拐殺人事件の経過 13時00ごろ 奈良市の小1年の女児(7つ)が下校
40ごろ 下校途中に自分の携帯電話で母親と話し、いったん帰宅後に学校で待ち合わせる
14・00前 自宅近くの通学路で男の車に乗せられ、連れ去られるのを同じ小学校の児童2人が目撃
30ごろ以降 母親は学校に娘が来ないため、携帯にかけるが通じず
15時ごろ以降 母親は衛星利用測位システム(GPS)で娘の携帯が自宅近くの児童公園にあることを知り、公園を捜すが見つからず
18・30ごろ 女児の携帯がデータ通信
45 母親が奈良西署に通報
19・50ごろ 女児の携帯が4−5回の発着信
55 女児の携帯から母親の携帯へ"ワン切り"
20・04 写真を添付した「娘はもらった」とのメール
27 女児の携帯が電源ONとなる
【18日】
0・05ごろ 平群町の道路脇の側溝で遺体発見
【20日】
女児の葬儀
【21日】
両親が県警を通じ「悲しみ以上に強い憤りを感じる」とのコメント発表
【12月2日】
遺体付着物の血液型はB型と判明
【14日】
1・00ごろ 女児の携帯から母親や親族の携帯に写真を添付した「次は妹を狙う」とのメール、家族の携帯に電話も
【30日】
メール発信エリア内に住む新聞販売員を事情聴取(共同)
(12/30 07:53)