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2004年12月30日(木) 16時10分

振り込め詐欺 県内被害総額1億6000万円 うごめく犯罪者集団 /山形毎日新聞

 ◇本社支局の携帯に「サイト料金未払い」と請求
 ◇県警「電話は無視して」
 振り込め詐欺の被害が相次いでいる。県警捜査2課によると29日現在の被害総額は約1億6000万円に上る。そうした中、毎日新聞山形支局にも振り込め詐欺とみられる電話があった。年の瀬を迎えてもなお、人をだまそうとする犯罪者集団がうごめいている一端が浮かび上がった。
  ◇  ◇
 「利用された携帯電話のサイト料金が未払いになっています。30日午後3時までに8万5500円を振り込んで下さい」——。債権回収会社の社員を名乗る男はこう切り出した。
 29日午後2時ごろ、毎日新聞山形支局の社有携帯電話に「090」で始まる見知らぬ番号から電話がかかってきた。社有携帯電話から携帯電話のサイトは利用できない。いわゆる「振り込め詐欺」の電話だ。
 会社の所在地などを男に聞くと「ちょっと待って下さい」と電話を切った。数分後、上司を名乗る別の男から再び電話がかかってきた。
 男は「お客様のデータをみると」などと個人データがあることを強調し、丁寧な口調で明細の説明を始めた。「未納のサイト利用料金5500円、これに1日500円の遅延料がかかっています。サイト登録時にそのように契約しています。さらに、回収不能者調査料などがかかります」
 「30日までに振り込まないと東京地裁で裁判となり、裁判費用など約30万円かかります」。男は振り込み先の都市銀行の口座番号を指定し、振り込み時間を伝えて一方的に電話を切った。
  ◇  ◇
 振り込め詐欺の被害は増加の一途をたどっている。警察庁によると、今年1〜10月までに発生した振り込め詐欺は2万830件、被害総額は約222億円にのぼる。県内でも被害は増加傾向にある。そうした中、今秋、実行役などの役割分担をし、数千万円をだまし取ったとされる被告ら5人が逮捕されている。
 県警広報相談課の佐川範夫課長は「振り込め詐欺の電話は無視することが大事。かけ直すと情報がさらにほかのグループにも伝わる。そういった電話があればすぐに警察に届け出てほしい」と話している。【新谷崇】

12月30日朝刊 
(毎日新聞) - 12月30日16時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041230-00000097-mailo-l06