小林被告控訴取り下げ殺害兄弟の父　覚せい剤使用で懲役確定（東京新聞）

2004年12月29日(水) 00時00分

　小山市で幼い兄弟が殺された事件に絡み、覚せい剤取締法違反（使用）罪に問われ、宇都宮地裁で実刑を言い渡された兄弟の父親、小山市神鳥谷（ひととのや）、塗装工小林保徳被告（４１）が二十八日、東京高裁への控訴を取り下げた。懲役一年六月の判決が確定した。

　一審判決などによると、小林被告は九月十日ごろ、居候先だった後輩の下山明宏被告（４０）＝殺人罪などで公判中＝のアパートで、一緒に覚せい剤を使用。その半年前から、同被告と覚せい剤を融通し合うなどして、常習的に使っていた。

　下山被告は同月十二日、小林被告の二男一斗ちゃん＝当時（４つ）＝と三男隼人ちゃん＝同（３つ）＝を殺害したとされる。

　同地裁の飯渕進裁判長は、十一月二十三日、兄弟を殺害された被害者という立場を考慮しつつも、「覚せい剤に対する姿勢が安易」などとして実刑を言い渡し、小林被告は量刑を不服として控訴していた。

　しかし、小林被告の母親によると、親族たちが控訴を取り下げるよう説得していた。

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