2004年12月28日(火) 00時00分
広がる「振り込め詐欺」/県警が総合対策本部(朝日新聞・)
オレオレ詐欺や架空請求などの「振り込め詐欺」の被害が、県内でも広がっている。県警によると、今年の被害総額は約3億3千万円にものぼる。手口も巧妙化。県警は27日、捜査2課や生活安全企画課などで編成する「振り込め詐欺総合対策本部」を設置し、取り締まりを強める。
12月に入り県内で、新たな手口の振り込め詐欺未遂事件が相次いで確認された。
県警によると、山口市の民家に22日、警官を装った男の声で「ご主人がひき逃げ事故を起こした。示談できれば逮捕しないが、150万円用意できるか」という電話があった。連絡先を聞かれた女性が自分の携帯電話の番号を伝えると、山口署の着信番号が表示された。不正に着信表示させ、警察署からの電話だと偽装する手口だ。
また、13日ごろには宇部市の民家に、何者かが弁護士を装って、インターネットの有料サイトの利用料を請求する民事訴訟の訴状や答弁書のような書類を送りつけ、現金をだまし取ろうとした事件も起きた。
県警捜査2課によると、県内では昨年4月ごろから発生するようになった。今年の認知件数(12月24日現在)は426件(このうち未遂が16件)。昨年1年間の約8倍という急増ぶりだ。
総合対策本部は約60人態勢。8月から31人態勢で捜査を続けてきたが、犯行拠点が首都圏に集中し、捜査がなかなかはかどらないことから、本部を設置し、より多くの捜査員を投入することにした。
(12/28)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=4855
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