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2004年12月25日(土) 00時00分

学校生き生き HP2位増富小のホームページ。職員室から情報が発信される=増富小で朝日新聞・

   「全日本小学校ホームページ大賞」で、児童数がわずか8人の増富小学校(北杜市)が見事、準優勝となった。同校がホームページ(HP)を開設して、わずか1年余り。子どもたちの表情豊かな写真が多く使われている点が高く評価された。

  大賞は、海外の日本人学校や特殊教育諸学校を含めた小学校のホームページを対象に、実行委員会が探し出し選考する「勝手選考方式」をとる。今年は1万5035校から選んだ。

  HPが開設されたのは昨年6月2日。事務職員の津金真希子さん(33)が「小規模校でもいろいろな教育活動をしていることを知ってほしい」との思いで提案した。だが当時、津金さんはHP作成については素人。当時の須玉町役場のHP担当者にページを立ち上げてもらった。

  写真がふんだんに使われているのが、HPの大きな特徴だ。例えば今月2日に開かれた音楽などの発表会。練習風景や当日の様子を18枚の写真を使って伝えている。すべての写真に「主演・助演男優賞なみの演技でした」などと、津金さんのコメントが付いている。

  大賞の実行委は、こうした写真を高く評価した。実行委は「作り手の愛情が感じられる。児童の表情をとらえた多くの画像とコメントを通し、生き生きとした児童の学校生活が伝わってくる」と選んだ理由を話す。

  実は、津金さんは当初、写真をHP上に取り込む方法も知らなかった。だが昨秋、運動会に備えて児童が練習する様子を見るうちに、「がんばりをその日のうちに伝えたい」と思うようになり、撮った写真を自分でHPに載せ始めた。

  空き時間に津金さんが撮るほか、先生も撮影。写真が多いのは「どの写真も良くて選びきれない」からだという。

  増富小は、県内で児童数が最も少ない8人。その分、HPの写真には1人あたりの写真が多くなる。保護者にも好評で、ある児童の祖父は大阪から、HPを通して孫の成長を楽しみに見ているという。

  HPは、88年に開校した増富小の歴史も盛り込まれている。多くの写真や、学校、地域の出来事を年度ごとにまとめた。津金さんが学区を回って撮った写真や学校林のページもある。「地域の人が見ても楽しめるページにしたい」との思いで作ったという。

  同校の一之宮和英校長は「地域の人が『面白いね』『子どもの表情がよく出ている』と話しかけてくれます」と話している。

  HPのアドレスはhttp://www.masutomi.city−hokuto.ed.jp/

(12/25)

http://mytown.asahi.com/yamanashi/news01.asp?kiji=8240