『振り込め詐欺』４３６件、５億５０００万円被害（東京新聞）

2004年12月24日(金) 00時00分

　県警は今年一−十一月の「振り込め詐欺」の被害状況をまとめた。県警が把握した発生件数は八百四十九件で、このうち、実際に振り込んでだまし取られた既遂事件は四百三十六件。被害総額は約五億五千万円にのぼる。

　既遂事件のうち、はがきでうその有料サービス代などを請求してくる「架空請求」が百六十二件で最も多い。電話で巧妙に作り話をして金を要求する「おれおれ詐欺」も百五十七件。融資するように装い、逆に保証金を詐取する「融資保証金詐欺」は百十七件だった。

　電話詐欺では、自宅にいることが多い四十−五十代の女性の被害が目立つという。また、架空請求は三十代以下の男性、融資保証金詐欺は五十代以下の男性が被害に遭う傾向が強かった。

　警察庁はこれら三種類の詐欺手口に、誘拐犯を装って現金を振り込ませる「誘拐を偽装した恐喝」を加え、「振り込め詐欺」と命名。一−十月の全国の被害総額は約二百二十二億円にのぼった。

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