2004年12月22日(水) 15時24分
プロバイダーに開示命令 ネット掲示板の中傷めぐり(共同通信)
インターネットの掲示板で中傷された静岡県浜松市の土木建築会社が、書き込んだ人物を特定するため愛知県豊田市のプロバイダー(接続業者)に情報開示を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁の黒岩巳敏裁判官は22日、請求を認め、氏名と住所の開示を命じた。
黒岩裁判官は判決で、掲示板に投稿された発言は会社の社会的評価を低下させると判断。「会社が発信者に損害賠償を請求するにはプロバイダーが持っている発信者の情報公開を受ける必要がある」と述べた。
判決によると、土木建築会社は昨年10月、掲示板「2ちゃんねる」に、「顧客とのトラブル処理の際に会話を録音されないよう、従業員が妨害電波発生装置を携帯している」などと事実に反する匿名の書き込みをされた。
会社側は2ちゃんねるの管理者から発信機器を特定するIPアドレスの開示を受け、このプロバイダーのユーザーが発信したことを突き止めた。
(共同通信) - 12月22日15時24分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041222-00000109-kyodo-soci