2004年12月22日(水) 16時15分
振り込め詐欺続発 結城で1390万円被害−−竜ケ崎、石岡でも /茨城(毎日新聞)
◇手口さまざま、振り込め詐欺続発
◇「料金未納裁判取り下げ費」と−−結城の女性、1390万円被害
21日朝、結城市内に住むパートの女性(29)が「金を振り込んだ相手と連絡が取れなくなった」と、結城署に被害届を出した。
調べでは、11月22日ごろ、女性方に「電子消費料金未納分請求最終通達書」と書かれたはがきが届いた。女性が記載されていた「法務省認可法人東都中央管財局」という差出人に電話すると、応対した男が「裁判の取り下げ期日が今日まで。払った金は戻ってくるから弁護士費用41万2000円を振り込んで」と指示。指定された銀行口座に振り込むと、同じ男から「さらに金を振り込まないと預かった金も返せない」などと電話があり、女性は3日間で16回にわたって計約1390万円を振り込んだ。その後、返済を求めるため、今月20日に電話をかけたところ不通になったという。
同署は振り込め詐欺事件として捜査しているが、振り込んだ金は全額引き出されており、女性は「請求内容に覚えはなかったが、裁判になると困ると思い、言われるまま振り込んでしまった」と話しているという。【長野宏美】
◇「息子が死亡事故、保釈金」−−竜ケ崎の女性、296万円被害
さらに、21日午後2時45分ごろ、竜ケ崎市内に住む無職女性(56)方に息子を名乗る男から「お母さん、おれ、今事故やっちゃった。女の子が意識ない」と電話があった。さらに弁護士を名乗る男が電話に出て「相手は亡くなった。今から裁判所に連行される。保釈金として296万3000円用意できるか」などと金を要求。女性は同市内の現金自動受払機(ATM)コーナーから指定の口座に要求額を振り込んだ。竜ケ崎署で振り込め詐欺事件として捜査している。【高野聡】
◇「有料サイト滞納金未納」−−石岡の男性、278万円被害
また同日、石岡市に住む男性会社員(33)が石岡署に「振り込め詐欺に遭った」と届け出た。
調べでは、男性の携帯電話に2日、「有料サイト協会の者です。エッチボイスの延滞金が未納になっています」と電話があった。男性がATMから指定口座に9万2000円を振り込むと、その後も弁護士費用などの名目で8回にわたって請求され、20日までに計278万7000円を振り込んだという。【高野聡】
12月22日朝刊
(毎日新聞) - 12月22日16時15分更新
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