2004年12月21日(火) 17時55分
振り込め詐欺で３千万被害 女性会社役員、三重（共同通信）
三重県鈴鹿市の人材派遣会社の３０代の女性役員が今月１０日から１５日にかけ、弁護士を名乗る男の電話に応じて、財産保護を名目に会社の資金など数十万円から１００万円ずつを３０回以上にわたり男の指定口座に振り込み、計約３０００万円をだまし取られたことが２１日分かった。鈴鹿署が詐欺容疑で捜査している。
調べでは、女性は今月１０日、「日本財務管理局」と称する架空の法人を差出人とした財産差し押さえ訴訟の通告書はがきが自宅に届いていたのを確認、はがきの連絡先に電話をすると、男に「東京の弁護士事務所」を紹介された。
女性がこの紹介先に連絡すると、弁護士を名乗る別の男が出て、訴訟の件で相談に応じるとした上で、「財産を守るために、わたしの知っている口座に分散して預けなさい」などと話し、全国の７つの銀行の８つの口座を指定されたという。
女性は振り込み後、従業員の給料支払いのため一部を返してもらおうと弁護士を名乗る男に連絡したが、電話が通じず、振り込んだ現金は既にすべて引き出されていた。
（共同通信） - 12月21日17時55分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041221-00000136-kyodo-soci