悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年12月19日(日) 21時57分

NHK「謝罪」特番生放送 海老沢会長「信頼損なった」朝日新聞

 NHKの一連の不祥事やその対応への批判に答える特集番組「NHKに言いたい」が、19日午後9時から総合テレビで生放送。番組冒頭、海老沢勝二会長は「信頼を損なったことを改めて深くおわび申し上げます。(番組に寄せられた)意見や提言は再発防止、信頼回復に生かしたい」と述べた。番組は、海老沢会長自身が視聴者から届いた批判や疑問に答えるとともに有識者らと討論し、不祥事だけでなく公共放送としてのNHKのあり方について考えるのが狙いだ。

 経済評論家の田中直毅さんが司会した。出演はほかに、経済同友会代表幹事の北城恪太郎さん、番組制作会社「テレビマンユニオン」副会長の今野勉さん、連合会長の笹森清さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、雪印乳業社外取締役で前全国消費者団体連絡会事務局長の日和佐信子さん、中央大学教授でNHK経営委員の堀部政男さん。

 NHKの不祥事は、今夏に元チーフプロデューサーの番組制作費着服が発覚し、その後も元ソウル支局長の不適切な経理処理やプロデューサーのカラ出張、職員の受信料着服などが次々と明らかになった。さらに、海老沢会長が参考人として出席した9月の衆院総務委員会をNHKが生中継しなかったことに批判が集中した。

 NHKへの不信感は、9月末で3万1000件だった受信料拒否・保留件数が、11月末で11万3000件に急増するという形で表れた。元プロデューサーが12月4日に警視庁に逮捕されると、受信料拒否の流れを抑えることができなくなった。

 NHKの一般職員で組織する日本放送労働組合(長村中委員長、8500人)は不祥事発覚直後から「信頼回復には視聴者と直接、対話する番組が不可欠」と経営者側に要求していた。NHKは元プロデューサー逮捕時に、放送日未定ながら生番組の制作を発表。7日の経営委では、NHKに批判的な有識者も出演させるよう要望されていたが、人選は難航した。出演者は17日まで決まらず、番組内容は放送直前まで固まらなかった。(12/19 21:53)

http://www.asahi.com/national/update/1219/019.html