2004年12月18日(土) 00時00分

オークションコルト８８万円 三菱自、応札わずか１５人 （東京新聞）

　経営再建中の三菱自動車が今年発売の新車「コルト」をオークションにかけたところ、メーカーが設定した販売価格より三十万円以上安い、八十八万八千八百八十八円と軽自動車並みの最終価格で落札したことが十七日分かった。リコール隠しによって消費者の三菱離れが根強い中、応札者は十五人だった。

　オークションはサッカーＪリーグ、浦和レッズのセカンドステージ優勝を記念して実施。レッズ主力選手のサインやステッカーなどが施される特別な商品。だがレッズ選手の“アシスト”も価格を押し上げるには決定力不足だったようだ。

　オークションにかけられたのは十月二十五日に「コルトプラス」とともに発売したコルトリミテッドエディションの赤で、価格は百十九万七千円。

　オークションはサインする主力選手名を明かさず、今月一日から十日まで郵送で受け付けた。対象は国内在住で普通免許を所有し、全額現金で振り込める人。インターネットのホームページ上で連日最高入札価格を掲示したが、三菱自関係者は応札できないことがルールとなっており、当初はゼロ円が続き、関係者をやきもきさせていた。

　三菱自は「お客さまが付けた価格にどうこういうことはない」（広報）と平静を装うが「八並び」が象徴する末広がりの展望は描きにくい状況だ。（斉場保伸）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20041218/mng_____kei_____002.shtml