2004年12月18日(土) 17時15分
振り込め詐欺 水際で防止、光る郵便局員の機転−−出雲 /島根(毎日新聞)
出雲市の女性(70)が買った覚えのないダイエット食品の料金約130万円を請求され、送金しようとしたところ、多額の送金を不審に思った出雲郵便局員の機転で被害を防いでいたことが17日分かった。こうした機転で、「振り込め詐欺」を水際で食い止めるケースが相次いでおり、警察や金融機関は「少しでもおかしいと思ったら相談を」と呼びかけている。
出雲署によると今月9日、女性宅に5年前に購入したダイエット食品の料金支払いを求めるはがきが届いた。女性は購入した覚えはなかったが、はがきに記された番号に電話したところ、「本当なら240万円になっているが、15万円を払えば残りは130万円でいい」と言われ、同日現金書留で15万円を送金。10日に約130万円を電信振り替えで送金しようとしたが、多額の送金を不審に感じた窓口担当の影山利明局員(37)が女性に送金理由を聞き、同署の調べでうその請求と分かった。送金先は東京都内の個人名で、すぐに東京の郵便局に連絡したため、送金済みの15万円も女性に返還されたという。同署は「適切な対応が被害を防いだ」として、22日に影山さんに感謝状を送る。【岩尾真宏】
12月18日朝刊
(毎日新聞) - 12月18日17時15分更新
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