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東京都渋谷区の英会話教室の経営者が、生徒に何の説明もなく教室を閉鎖し、失踪(しっそう)していたことがわかった。閉鎖直前まで情報誌に広告を掲載し新たな生徒を募っていた。一部の生徒は、経営者に前払いした「預かり金」をだまし取られたなどとして、詐欺容疑での告訴を検討している。生徒らでつくる「被害者の会」によると、被害は約100人、総額約3000万円という。
この教室は渋谷区神南1丁目の「Howdy Howdy」。10月にインターネットのホームページに「臨時休校します」と告知があり、同月下旬に入居していたビルから退去した。それ以降、経営者とは連絡が取れなくなっているという。
ビルの管理会社によると、経営者は8月下旬、「60日以内に退去する」と申し出た。だが、「生徒には退去の話を内密にしてほしい」と伝えてきたという。
被害者の会によると、経営者は一方で、8月と9月、情報誌に生徒募集の広告を掲載していた。8月以降に入会した生徒も数十人おり、同会は「退去を決めているのに、生徒を募るのは詐欺行為にあたる」としている。
教室では、一部のコースを選択した生徒に、「受講終了後に受講料を差し引いた額を返還する」と持ちかけ、数十万円単位の「預かり金」を前払いさせていた。
都内の元生徒は02年、受講料を含む預かり金計50万円を支払った。文書で約束した1年後の返還額は40万円だったが、03年になると「いま更新すれば来年35万円返す」と言われて受講を延長。今年10月に期間が満了したが、返金を受けていない。「1年後に49万円返す」と言われ、50万円を支払い契約した生徒もいるという。
各地の英会話教室などが加盟する全国外国語教育振興協会(東京)は「正規の受講料以外に多額の金を預かるというのは、これまで聞いたことがない」と話している。
(12/18 15:19)