2004年12月17日(金) 00時00分

振り込め詐欺に組織連携　 警視庁が対策本部発足 （東京新聞）

　おれおれ詐欺や架空請求詐欺などの「振り込め詐欺」事件に対応するため、警視庁は十六日、「身近な知能犯罪緊急対策本部」（本部長・末綱隆副総監）を発足させた。刑事部と生活安全部、組織犯罪対策部とを連携させ、捜査活動の強化を目指す。末綱副総監は発足式で「これまでの縦割りの摘発対策を組織横断的に展開することで効果的に機能させたい」と訓示した。

　警視庁が扱った振り込め詐欺は、ことし一月から十一月までで千八百八十四件。被害額は約三十七億八千万円。このうち、おれおれ詐欺は千三百九十三件、被害は三十億五千万円。九十七人を摘発した。容疑者に少年が占める割合は、昨年より１１ポイント増えて２１％。末綱副総監は「『治安がよくなった』と実感するにはほど遠い」としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20041217/lcl_____tko_____002.shtml