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マンション建設大手「長谷工コーポレーション」などから現金計3300万円を脅し取ったとして、恐喝の罪に問われた特定非営利活動法人(NPO法人)「消費者問題研究会」会長で、元暴力団組員の榎原一吉被告(56)に対し、東京地裁は17日、懲役6年(求刑懲役7年)の実刑判決を言い渡した。
また、共犯の罪に問われた同会理事長の近藤薫被告(61)には懲役6年(同7年)、同会元理事の藤川幸治被告(49)には懲役5年(同6年)を言い渡した。
上岡哲生裁判長は「社会貢献活動を装って、組織的かつ計画的に企業を恐喝し、現金を脅し取った悪質な職業的犯行」と指摘。「NPO法人に向けられた社会の期待や信頼を裏切るもので、正当な活動をしているほかの法人の活動にも影響を与えかねない、非難されるべき行為だ」と述べた。
判決によると、3人は環境汚染による危険に関する広報活動などを行うとしてNPOの認証を受けたうえ、長谷工コーポレーションが手がけたマンション建設について「土地に水銀、ヒ素、鉛が残存し、違法行為がある」などと因縁をつけて現金を要求し、02年に計3000万円を脅し取った。また、01年にも千葉市の土木会社に因縁をつけ、計300万円を脅し取った。(12/17 11:22)