悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
佐川急便(本社・京都市)は17日、奈良県や熊本市で約3000通のメール便が未配達だったと発表した。同社では11月にも北九州市内で3万通を超える未配達が発覚していた。ヤマト運輸(同・東京都)も同日、新潟県などで計約4800通が未配達だったと発表した。未配達は両社で4万通を超え、国土交通省は行政指導を検討している。
佐川急便で新たに発覚した未配達は、外部の契約会社5社に委託した分で、配達先は奈良県1608通、熊本市1096通、岡山市209通、新潟県85通、大分市26通。いずれも委託先の配達員が自宅に放置していたという。
北九州市内での未配達では、配達員の自宅などから3万2291通が回収されたが、最大2700通はごみとして焼却されたという。同社は「配達員が配達できる分以上に便を請け負ったことなどが原因」という。
ヤマト運輸では今月、新潟、奈良両県での未配達が発覚。10月にも愛知県田原市の営業所内に放置された1374通のメール便が発見された。11月の点検では、徳島、千葉、東京など8カ所で計719通が事務所に保管されたり、空き地に捨てられたりしていた。同社も「割り当てが多すぎて配達しきれなかった可能性がある」と話している。
国交省によると、メール便の配達は、貨物自動車運送事業法による許可事業だが、未配達は同法の罰則に該当しない。同省は「違法行為には該当しないが、極めて遺憾な事態。詳細な説明を求め、両社に行政指導を検討する」としている。
(12/17 22:03)