2004年12月17日(金) 21時01分
「期限過ぎれば棄却も」=控訴趣意書提出求める−オウム松本被告に説明・東京高裁(時事通信)
オウム真理教元代表松本智津夫(麻原彰晃)被告(49)=1審で死刑判決=の控訴審が係属する東京高裁の須田※裁判長が、同被告に直接面会し、控訴趣意書が来年1月11日の期限までに提出されない場合は、刑事訴訟法に基づき、控訴を棄却する可能性があると説明していたことが17日、分かった。弁護団が会見し、明らかにした。
弁護団は同被告の公判停止を申し立てており、「密室裁判で憲法違反。公開の法廷で、訴訟能力の有無を含めた確認手続きをすべきだ」と批判している。
弁護団は同日、須田裁判長と面談。その際、同裁判長は面会内容を記した書面を示し、近く申し立てに対する判断を示す考えを明らかにした。
書面によると、同裁判長や陪席裁判官らは10日、東京拘置所で約30分間、同被告と面会。趣意書の意味や期限について説明した。
同裁判長は同被告に「弁護人は被告と意思疎通ができなければ趣意書を書けないと言っているが、それだけでは期限を延ばすつもりはない」と指摘。「期限を過ぎると棄却決定する可能性がある」と述べ、提出を促した。
(時事通信) - 12月17日21時1分更新
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