2004年12月16日(木) 16時20分
小中学生の携帯電話調査 役立つ69%、生活乱れる23%−−宇都宮市など /栃木(毎日新聞)
◇喜ぶ子供、心配な親
◇緊急時、役立つ69%/親の23%「生活が乱れる」
「携帯電話に喜ぶ子供と心配する保護者」——。こんな親子像が、宇都宮市と同教育委員会のまとめた「小中学生の携帯電話に関するアンケート調査」で浮き彫りになった。調査は昨年11月、携帯の所有状況や保護者の意識を把握する目的で、無作為に選んだ市内の公立小学校5、6年、中学全学年のクラスに質問用紙を配布して実施。保護者には生徒を通じて配布、回収した。有効回答は小中学生で5617人、保護者で5323人だった。
携帯の所持状況では全体で男子22%、女子35%が所持していており、学年が高くなるほど所持率も上がった。持つようになった理由(複数回答)の1位は「緊急時に役立つ」(69%)で、「友達とメールがしたかった」(57%)が続いた。また、持たない理由の1位は「親の反対」で42%だった。「携帯を持ってよかったか」との問いには88%が「よかった」と答えた。
また、保護者への調査では、子供が携帯を持った理由について「親子で相談し、使い方のルールなどを決めて買った」(48%)、「保護者が必要と考え、買い与えた」(29%)となった。子供が携帯を持つことに対する賛否では、反対が67%で賛成の33%を大きく上回った。
反対理由は「生活が乱れ、勉強がおろそかになる」(23%)、「出会い系サイトなどで犯罪に巻き込まれないか心配」(20%)などが挙げられ、急増する携帯を通じた子供のトラブルや犯罪を反映した結果となった。【塙和也】
12月16日朝刊
(毎日新聞) - 12月16日16時20分更新
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