2004年12月16日(木) 00時00分
実在しない弁護士から訴状 新手の架空請求(朝日新聞・)
実在しない弁護士から身に覚えのない「訴状」が届き、番組利用料の支払いを迫られる新手の架空請求が、県内で相次いでいる。12月上旬から、全国で報告されているものと同じ手口とみられる。県警県民課は「不審に思ったら、裁判所などに相談して欲しい」と呼びかけている。
県警県民課などによると最近、県内の複数の個人に、実在しない弁護士をかたる「訴状」が相次いで届いた。
「訴状」の内容は、有料番組の3月からの利用料金などが不払いだとして、31万6千円の損害賠償を求めるもの。支払わないと弁護士が、給料差し押さえなどを行うとし、裁判を欠席すれば敗訴となると脅している。訴状に記載された神戸市の弁護士は実在せず、同市内の住所と電話番号が記されていた。
「答弁書」と書かれた紙も同封されており、住所や氏名、電話番号などのほか、訴えにどう対応するかを記入させ、2日以内の回答も求める巧妙な手口だ。
兵庫県弁護士会によると、8日〜15日に、38都道府県の消費者相談窓口や警察、個人などから計175件の問い合わせがあった。近く、弁護士法違反か詐欺未遂容疑で、告発を検討中だという。
「訴状」は原告や被告の名前も書かれていないなど、体裁をなしておらず、法律関係者ならすぐに偽物だと分かるという。
(12/16)
http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=6893
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