2004年12月16日(木) 22時25分
自衛隊宿舎のビラ配り無罪 東京地裁八王子支部(共同通信)
東京地裁八王子支部前で無罪判決に喜ぶ3被告。左から大西章寛さん、大洞俊之さん、高田幸美さん=16日午後、東京都八王子市
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自衛隊のイラク派遣に反対するビラを配るため、自衛隊宿舎の階段や通路に立ち入ったとして、住居侵入罪に問われた市民団体メンバー大洞俊之被告(47)ら3人の判決公判で、東京地裁八王子支部は16日「刑事罰に値する違法性はない」として、懲役6月の求刑に対し無罪を言い渡した。
判決理由で長谷川憲一裁判長は「ビラ配りは憲法の保障する政治的表現活動。いきなり検挙し刑事責任を問うことは、憲法の趣旨に照らし疑問」と述べ、捜査手法に苦言を呈した。検察側は控訴について「検討し決定する」としている。
判決理由で長谷川裁判長はまず、通路などへの立ち入りが「侵入」に当たるかどうかについて「居住者らの承諾を得ていない立ち入りは侵入に当たる」と判断した。
(共同通信) - 12月16日22時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041216-00000253-kyodo-soci