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指定暴力団山口組五菱会（「２代目美尾組」に改称）系のヤミ金事件で検察側は１５日、事業を統括していたとされ、組織的犯罪処罰法違反（犯罪収益隠匿）などの罪に問われている梶山進被告（５５）に懲役７年、罰金３０００万円のほか、１７０万ドルの没収、追徴金約５１億６７１万円を求刑した。
同法には被害回復にあてる趣旨で「犯罪被害財産」の没収・追徴を禁じる規定がある。だが、この日、東京地裁で開かれた公判で検察側は「被害者が特定されていない財産については、被告側に戻るのを防ぐ必要がある」とし、こうした財産は「犯罪被害財産」とは認められないとの解釈を示して、裁判所に没収・追徴を認めるよう求めた。
検察側は「法定の数百倍もの違法な金利を得たうえ、巨額の犯罪収益を隠した日本初の大型資金洗浄事件で、厳罰が必要」と強調した。
(12/15 12:32)