2004年12月15日(水) 12時58分
<ヤミ金融>梶山被告に懲役7年、追徴金51億円求刑(毎日新聞)
指定暴力団山口組五菱会(二代目美尾組に改称)の組織的ヤミ金融事件で、出資法違反(高金利)と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)に問われた同会系貸金業総括経営者、梶山進被告(55)の公判が15日、東京地裁(飯田喜信裁判長)であった。検察側は論告で「利益追求のための犯罪組織を主宰し、犯罪収益の隠匿額も巨額」として、懲役7年、罰金3000万円、没収170万ドル(約1億7850万円)、追徴金51億円余を求刑した。
弁護側は「貸し付けなどで具体的指示をしたことはなく、追徴対象額もすでに没収され不当だ」と主張し、結審した。判決は来年2月9日に言い渡される。
論告などによると、梶山被告は同会傘下のヤミ金融グループ経営者、松崎敏和被告(35)=公判中=らと共謀し、00〜03年、融資先から法定利息の約40〜数百倍の金額を振り込ませるなどして計約2300万円を受領した。
また、ヤミ金融の違法収益で、46億円余の割引金融債を購入後に換金してクレディ・スイス(CS)銀行本店の無記名口座に移したり、偽名を使って都内の金融機関で200万ドルに両替するなど資金洗浄した。同口座には運用益なども含め51億円余が残った。【井崎憲】
(毎日新聞) - 12月15日12時58分更新
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