2004年12月15日(水) 13時16分
「ヤミ金帝王」梶山被告に懲役7年・追徴51億円求刑(読売新聞)
指定暴力団山口組旧五菱会系のヤミ金融グループによるマネー・ロンダリング(資金洗浄)事件で、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)などの罪に問われた同グループ最高責任者、梶山進被告(55)の公判が15日、東京地裁であった。
検察側は論告で「多重債務者らの弱みにつけ込んだ悪質極まりない犯行」と述べ、懲役7年、罰金3000万円、追徴金約51億670万円と100ドル紙幣1万7000枚の没収を求刑、弁護側が最終弁論を行って公判は結審した。判決は来年2月9日。
追徴対象となった約51億670万円は、クレディ・スイス(CS)本店(スイス)の口座に隠されていたもので、現在、スイス当局に没収されている。
論告によると、梶山被告はCS香港の元行員道伝(どうでん)篤被告(41)(公判中)らと共謀し、ヤミ金融で得た資金で、昨年2月、割引金融債を購入。証券代行会社に持ち込んで換金した上、CS香港を経由し、スイスのCS本店に送金して、隠すなどした。
(読売新聞) - 12月15日13時16分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041215-00000304-yom-soci